歯科医院で行う歯周病の検査って何するの?
「検査します」って言われるとどうしても構えてしまいますよね。
歯周病というのは決して自然治癒する事はなく、放置してしまえばどんどん進行してしまいます。
怖い!という気持ちが少しでも薄れるように
歯周病で行う初めての検査内容や痛みはどうか。
検査費用や治療期間についてわかりやすく説明していきます。
検査の全ては保険適用になります
歯周病というのは歯ぐきが腫れて歯を支えている顎の骨が溶けてしまう病気です。
ですので、歯ぐきと顎の骨の状態がどうなっているかというのを色々な角度から検査していきます。
検査の全ては保険適用で出来ます。
[検査内容は全部で3つ]
1、お口全体の大きなレントゲン撮影1枚,または、小さなレントゲン撮影10枚撮ります。
大きなレントゲンは「パノラマ撮影法」(またはオルソと呼びます)
これはお口全体の大きなレントゲンを1枚撮る方法で、じっと立っているとハイ撮れましたー。と簡単に撮影できます。
これ一枚で、歯周病や虫歯の大まかな状態が確認できるものです。
もう一つの小さなレントゲンを10枚撮影する方法ですが「10枚法」と呼ばれるものです。
上の歯全体を5枚、下の歯全体を5枚で撮り分け、計10枚で撮る方法です。
一つ一つの歯や歯ぐき、顎の骨までかなり鮮明に撮る事が出来る方法ですが、患者さんの負担が大きい事から、ほとんどの歯科医院ではパノラマ撮影法を行なっています。
尚、こちらのレントゲン撮影は妊娠の可能性がある、妊婦さん、心臓にペースメーカーを入れている方はこの検査は出来ませんので、レントゲン撮影以外の検査で診断していきます。
2、口腔内写真
患者さんのお口の中の状態を説明するための媒体として撮影するものです。
専用のカメラを使い、お口の中へ撮影用の鏡を入れたり、唇を排除する器具を掛けたりして5枚ほど撮影します。
患者さん自身が見ようと思っても見えない部分も写しますので、患者さん自身もご自分の状態を視覚的にわかりやすく捉える事が出来ます。
3、歯周ポケットの検査
「歯周溝」という歯と歯ぐきの境目にある隙間があるのですが、歯周病になると、その部分が深くなっていき「歯周ポケット」という名前で呼ばれます。
その歯周ポケットですが、歯周病の症状が進んでる程深くなりますが、どれくらい深いかを専用の器具で測定していく検査を行います。
検査の際、歯周ポケットの深さの測定の他に歯ぐきからの出血があるかどうか、歯がグラグラしていないかなども合わせて見ていきます。
歯周ポケットが深く、出血がある、グラグラしているなど、その三点がどの歯にあるかなどを見て総合的にどのくらい歯周病が進行しているかを診断していきます。
歯周ポケットの検査は一本の歯につき1カ所の場合もあれば、6カ所の場合もあります。
検査時の痛みや出血についてですが、歯周病が進んでいる方ほど、歯ぐきからの出血量は多く、痛みも強い傾向にあります。
歯周病の状態があまり進んでいない方は検査もちょっとチクッとする程度で、出血も少ないです。
歯周病の検査費用は?
だいたい2500円前後です。
初回の検査はレントゲン撮影などが入りますのでだいたいこれくらいはかかってしまいます。
3つの検査を経て初めて治療へと移行していきます
保険適用で歯周病の治療を行う場合は必ず上記の撮影や検査が必須となります。
検査をして、歯周病の進行状態を把握して初めて治療である歯石取りをする事を認められているのです。
歯周病治療のおおまかな流れとしては検査→診断→歯石取り→2週間後に検査→診断となります。
歯石取りから2週間後の検査にて、治療の継続が必要かどうか判断していきます。
歯周病の治療期間は
期間ですが、歯周病の検査の結果しだいです。
保険適応で治療を進めていく場合、保険治療で認められているようにすすめなくてはならないので
例えば、歯石取りは一日何本まで。など保険の規定があります。
日にちをかけて歯石取りが終わると歯肉や骨の状態がどのくらい回復したかを診るために検査を再度行いますが、
歯石除去後は次の検査までに日にちを2週間以上は空けなくてはならないなどの規定もあります。
ですので、歯周病の進行具合により治療期間はまちまちです。
歯周病があまり進行していなければ、治療期間も短くて済み、通院回数は3~4日、期間にして3週間ほどで終了します。
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おわりに
歯周病の検査をしますと聞くと一体何をするんだろうか?という疑問を少しでも解決できたら幸いです。
歯周病が少しでも良くなって、いつまでも美味しいものが食べられますように…。