ノロウイルスうつる?症状、二次感染予防対策、対処法は?

ノロウイルスといえば冬の代表的な病気の一つです

11月頃から流行がはじまり12~2月にピークを迎えますが、年間を通して発生します

少数のウイルスで非常に感染力が強く、時に施設や病院などでも集団感染をおこします

ノロウイルスにならないために原因や感染経路、他の人へ感染させないための二次感染予防のための消毒対処法をまとめてみました!

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ノロウイルス うつる?原因感染経路とは

(1)人から人への感染
ノロウイルス感染者の吐物・便の中にノロウイルスが含まれています。ウイルスが手などについて口から感染する場合や吐物の飛沫から感染する場合があります

(2)人から食品、そして食品から人への感染
食品取扱者の手を介してウイルスが食品につき、それを食べて感染することがあります

(3)食品から人への感染
生や中心部の加熱が不十分なカキなど、二枚貝を生で食べることによって感染します

生牡蠣というと、夏の生牡蠣と冬の生牡蠣がありますが、夏は岩牡蠣、冬は真牡蠣と分かれ、生息している場所が違います

夏の岩牡蠣は深海にいるため、ノロウイルスに感染している可能性が非常に低く、冬の真牡蠣は浅瀬にいるためにノロウイルスに感染している可能性が非常に高いため冬の真牡蠣には注意が必要です

原因ウイルスであるノロウイルスの増殖は人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能です
感染力が非常に強く、少量のウイルス(10~100個)で感染します

ノロウイルスの症状とは

ノロウイルスに感染すると、24~48時間ほどの潜伏期間を経て、37~38度の発熱と痛みを伴う下痢(水の様な下痢)や嘔吐を繰り返し、吐き気も続く食中毒に似た症状を発症します

ほかの症状として、腹痛 頭痛 発熱 悪寒 筋痛 咽頭痛 倦怠感を引き起こすと言われています

一般的には2~3日で回復し、経過は比較的良いのですが、脱水症状や体力の消耗により重篤化し、時には死に至る事もあります。 抵抗力の低い、高齢者や小児には注意が必要です

症状回復後でも1~2週間、まれに1ヶ月ほど糞便中にウイルスを排出し続けます。そのため、二次感染にも注意が必要となります。

また、感染しても発症しない場合(不顕性感染)があり、このような感染者からの感染拡大に注意が必要です。

*不顕性感染とは…
ノロウイルスに感染したにもかかわらず、嘔吐などの特別な症状が出ないまま便中にウイルスを排出することがあります。これを、「不顕性感染」と言います。

無症状ですが、身近な人に症状がある場合は自身も感染している可能性があるため、無自覚のまま感染源となる場合があります。

食品を取り扱う方などは特に注意が必要です

ノロウイルスになってしまったら…二次感染を防ぐための予防対策、対処法は?

*ノロウイルスになってしまったら…
自分が感染してしまった場合、家族が感染してしまった場合にも完全隔離することが必要です

①部屋は別にする
空気感染もあるので、換気は充分に。マスク必須、常に手洗いが必要です

嘔吐、下痢が激しいので、出来たらトイレ近くの部屋に隔離するのが良いでしょう

嘔吐がトイレまで間に合わない時のために、ゴミ箱にスーパーで買い物した時の袋をセットしておくなど、吐いた物をすぐにキャッチ出来るようにしておき、すぐ捨てられるようにします。

その処理のときはゴム手袋(使い捨ての物)をするのを忘れずに!

<嘔吐下痢が激しいとき>

水分補給をしっかりと。ジュース類は下痢を促進させますので飲まないように。

経口補水液などでバランスの良い水分補給を心掛けましょう

水分補給が出来ない、嘔吐下痢の回数があまりにも多い場合は脱水症状を避けるためにも、すぐ病院へ!

ノロウイルスと診断されるとほとんどの学校では出席停止扱い、勤務先によっては出勤停止になります

連絡するのを忘れずに!

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②触れたもの全てにウイルスが付いている
ウイルスを除菌するにあたり、みなさん思いつくのはアルコール消毒かもしれませんが、アルコール消毒はノロウイルスには効果がありません

効果があるのは次亜塩素酸ナトリウム(台所用漂白剤に使われている薬液です)

感染者が嘔吐して、洋服などに吐いた汚物が付着した場合は次亜塩素酸ナトリウムで薬液消毒が理想的です

1:次亜塩素酸ナトリウム0.1%(1,000ppm)の消毒液
(便や嘔吐物が付着した床やトイレ、衣類、カーペット、布団など)の消毒

消毒液をたっぷりと布に染み込ませて拭いた後、10分くらいしてから水ぶきします

*次亜塩素酸ナトリウム消毒液(0.1%)の作り方*
○用意するもの

2Lの空きペットボトル
次亜塩素酸ナトリウム付属のキャップ(20ml)
水道水

○作り方(市販の次亜塩素酸ナトリウムは6%ですので60倍に水道水で希釈できれば出来上がりです)
空の2Lペットボトル1本に、次亜塩素酸ナトリウム付属のキャップ(20ml)1杯半を入れ、水道水を通常の飲料が入ってる部分(2L)まで入れ、混ぜたら完成

○濃度0.1%の消毒液の使い方

消毒液を布やキッチンペーパーにたっぷりとしみ込ませてから汚染箇所を拭き、10分くらい後にしっかりと水拭きします。
一度消毒液に浸して拭いた後の布は、そのまま消毒液に浸さないで下さい。

ノロウイルスは熱に弱いので、洗濯のしづらいカーペットなどではスチームアイロンをあてるなどの方法もあります
一ヶ所あたり2分間程度の加熱でOKです

布団に嘔吐、下痢してしまった場合、布団乾燥機で50度で30分以上加熱すればウイルスを不活化できます。しかし不十分になってしまうこともあるため、専門業者に委託したほうが良い場合もあります

次亜塩素酸ナトリウムは漂白されてしまうので、気になる場合には90度の熱湯に2分つけて殺菌する方法もあります

2:次亜塩素酸ナトリウム0.02%(200ppm)の消毒液
(おもちゃ、調理器具、直接手で触れる部分など)

消毒液に 10 分くらい漬けてから水ですすぎます

○作り方
上記で作ったの0.1%の消毒液をそのまま使用しても問題ありません。ですが正確に、ということでしたら、出来上がった0.1%の消毒液を5倍の水道水で希釈して完成です

○濃度0.02%の消毒液の使い方

使い捨て出来るキッチンペーパーなどを消毒液に浸し、拭きます。
その10分後に同じくキッチンペーパーなどで水拭きをします。

つけ置きの場合は消毒液に10分くらい浸けた後、水で良くすすぎます。
(雑巾など布を使う場合、消毒液に一度浸して使用した布は、再び消毒液に浸さないで下さい)

水洗いして、洗濯機などで他の家族の洗濯物と一緒に洗うなどするのは二次感染の元です

使用したタオルなども同じ扱いです

二次感染を防ぐためにも、ペーパータオルで拭き、破棄することでリスクを減らせます。ペーパータオルを捨てるゴミ箱にはビニール袋をセットして、破棄したら袋の口を結び、予防に努めてくださいね

汚れた物を処理する時もゴム手袋(使い捨ての物)などが必要です

ノロウイルスは手洗いが不十分な場合、爪と指の間などにも残り、生き続けるので、極力素手で行うのは避けましょう

おわりに

ノロウイルスは本当に感染力が強く、お子さんが感染して他の家族が感染するというパターンを何組も見てきました

みんなで共倒れになってしまうと大変です

お世話する側も気をつけましょうね

ノロウイルス 潜伏期間、検査の内容についてくわしくはこちらから

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